- チャーリー
犬は室外飼い?それとも室内飼い?
以前の日本では、 『犬は庭先につないで飼う』というイメージが定着していました。
それは、50年ほど前に作られた狂犬病対策により、 つないでで飼うことが義務付けられたためです。
これに加えて、欧米と異なり靴を脱ぎ家の中で暮らす日本では、 土足状態の犬を家の中で飼うという発想がなかったためです。
人と犬との付き合いの歴史が深い欧米では、 犬種や大きさに関係なく、また戸建て、マンションなど住宅環境に関係なく、 多くの人が室内で犬と暮らしていることから見ても、 『犬は室外』というイメージは、日本人の固定概念だと言えます。
では、犬は室外と室内、どちらで暮らすほうが自然なのでしょうか。
犬は本来、仲間(複数)と共に行動する動物です。
現代の犬から見て、仲間は飼い主になります。 室内で一緒に暮らすほうが、生活空間や時間を共にするため、 犬は飼い主を自分の仲間であると実感する環境になります。
このようなことから考えて、 室内で暮らすほうが、犬にとって自然な状況にあるわけです。
しかし「室内で飼うとわがままになるのでは?」と考える人もいます。
基本的なしつけをぜず甘やかし、室内に閉じ込めていれば、 どんな犬でも社会性は育たず、わがままになってしまうでしょう。
室内で暮らしている犬は、常に人間の行動を見ていますので、 しつけをするには良い環境でもあります。
犬種や大きさに関係なく、犬の『仲間と共に行動する』性質を理解し、 基本的なしつけをしながら共に室内で暮らすことが、 人間も犬も快適に暮らすための基本となると考えられます。
