- チャーリー
猫は室外飼い?それとも室内飼い?
地域コミュニティーがあった時代の日本では、 外を自由に歩き回っている猫が多く見られました。
飼い主の家から出て、他の人から食事をもらい、 また数日後には飼い主の元に戻って来るといった姿が猫の生き方でした。
しかし、ここ数十年で猫を取りまく環境は大きく変化しました。
都市における住環境の変化、交通事故や農薬散布などの問題、 さらに近年は、猫嫌いの人間からの嫌がらせが増加傾向にあります。
このような環境により、室内で猫と暮らす人が多くなっています。
では、猫は室外と室内、どちらで暮らすほうが自然なのでしょうか。
猫は本来、自分の縄張りを見回り、虫や鳥を狩猟する動物です。
そのため、いったん室外の楽しみを知ってしまった猫を突然、 室内に閉じ込めてしまったらストレスが溜まることがあります。
逆に、生まれた時から室外に出さずに飼えば、室内だけが縄張りなので、 室外に出られないというストレスは感じません。
したがって、猫は室外室内どちらで暮らすことも自然であると考えられます。
しかし『室内だけで飼うのは、かわいそうでは?』と考える人もいます。
純血種のアメリカン・ショートヘアーやペルシャ猫などは、 昔から、外を自由に歩き回っている姿をほとんど見かけません。 (同じ猫なのに、おかしなことではないでしょうか。)
また、猫の住環境から考えると、 猫が室内で暮らすことは、交通事故や猫同士の争い、近隣住民からの トラブルなどを防ぐことができ、むしろ猫にとって安心安全な環境であると 考えられます。
近年では、猫と室内で暮らすデメリットは少ないと考えられ、 全ての猫に室内飼いを推奨する傾向にあり、 猫と室内で暮らすには、室内環境を整えることが最も重要といわれています。
本来、単独行動の猫には、ひとりになれる落ち着いたスペースが必要であり、 また、猫の習性でもある爪とぎや上下運動ができる空間も重要です。
これら猫の特性を考慮した室内環境の中で、共に室内で暮らすことが、
人間も猫も快適に暮らすための基本と考えられます。
